臨床心理科では、患者さんの抱える心の問題に対して、臨床心理士が心理的なサポートをおこなっています。
表にあらわれる症状が同じように見えても、問題となっていることは個人個人で違うといったことは多々あります。そのため、適切な治療を進めるためには、患者さんの抱える問題をしっかりと見立てる必要があるのです。臨床心理科では、治療の方向性について考えていくにあたって一つの判断材料となるように、心理検査をおこなっています。心理検査には様々な種類があり、必要に応じて複数の検査を組み合わせておこなうこともあります。
また、臨床心理科では心理面接(カウンセリング)もおこないます。ストレスで胃が痛くなったり、眠れなくなったりするように、症状には心理的な問題が関係していることもあります。そういった場合には、自分のことについて考え、心理的な問題と向き合っていくことが助けとなることがあります。心理面接では、よりよい生活ができるように、患者さんが自分自身のことについて考えていく際のサポートをしていきます。
これらに加えて、統合失調症のご家族を対象とした心理教育プログラムや、病棟のグループ活動などに参加し、他科と協力しながらプログラムの運営に携わっています。